【11月25日 AFP】南アフリカ中部の北ケープ(Northern Cape)州キンバリー(Kimberley)にあるダイヤモンド鉱山跡の巨大穴「ビッグホール(Big Hole)」に1匹の犬が転落し、1週間近く身動きが取れなくなっていたが、23日になって救助隊の手で無事救出された。

「ビッグホール」はダイヤモンド最大手デビアス(De Beers)が所有していた鉱山の跡地で、市内最大の観光名所。深さ200メートルの大穴は、人が手掘りした穴としては世界最大とされている。

 穴の中は池となっているが、転落した犬は池を泳いで岸に這い上がることに成功。切り立った岩壁のわずかに張り出した部分に避難場所を見つけ、生き延びていた。

 救助隊はザイルで岩壁を下降し、犬を救出する作戦を敢行。地元メディアによると、救出作業は5時間かけて慎重に行われたという。

 救助隊の広報担当、バネッサ・ジャクソン(Vanessa Jackson)氏はAFPの取材に、犬は「元気」だと語った。「あちこち駆け回っているし、けがはないようだ。空腹だろうし、脱水状態の可能性はあるが」(ジャクソン氏)

 救出作業には、犬がけがをしていないか確認するため地元の動物愛護団体が立ち会った。救助隊員7人が穴の中へ降り、互いに協力して犬の救出に当たった末、最後の1人が犬を保護することに成功したという。

 ジャクソン氏によると、犬がいつ穴に落ちたかは確認できないもの、地元の人々の話によると「だいたい7日ほど前のようだ」という。穴の中に犬がいることを最初に通報したのは観光客で、22日のことだったという。

 飼い主がいるかどうかは不明。「2日間、この犬の話題で持ち切りだけれど、名乗り出てきた人はいない」とジャクソン氏は述べている。(c)AFP