【11月22日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)が、23日に敵地で行われる古巣ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との大一番について、ファンからの否定的な反応は覚悟しているとしつつ、試合を恐れてはいないと語った。

 21歳のゲッツェは2013年4月、ドルトムントとの契約に含まれていた移籍条項を利用し、3700万ユーロ(約48億円)の移籍金でバイエルンに加入した。

 そのゲッツェは23日、バイエルンのユニホームに袖を通してから初めてドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)に帰還する。

 ゲッツェは独誌スポーツ・ビルト(Sport Bild)に対し、「あそこに戻ることを恐れてはいない」と語った。

「だけど、ファンがドルトムントのユニホームを着た僕を見たがっていたのは理解している」

「僕にとって今回の試合は、ドルトムントで成し遂げてきたことを確かめるためのものなんだ」

「ドルトムントではみんなでいくつものタイトルを勝ち取り、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)では決勝まで勝ち進んだ」

「戻った時、スタジアムの反応が必ずしもポジティブなものではなかったとしても、受け入れなくてはならない。それもサッカーの一部だ」

「僕はあの土地で育った。あそこで学校へ通い、サッカー選手として第一歩を踏み出し、ドルトムントでたくさんの試合に出場した」

「良い思い出もあるし、ドルトムントは僕のこれまでの大きな部分を占めているから、戻るのを楽しみにしている」

 一方で、元ドイツ代表のGKイェンス・レーマン(Jens Lehmann)氏は、現実に見合った助言をゲッツェに送っている。

 レーマン氏はスカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「ゲッツェが8万人のドルトムントサポーターの前でプレーするとしたら、それは彼にとってうれしくない状況だろう」と語った。

「ホームのゴール裏からは容赦ないブーイングを浴びるだろうし、スローインやCKを担当するのはやめた方がいい。サポーターにあまりに近づきすぎることになる」

 バイエルンがドルトムントに勝ち点4差をつけて敵地に乗り込む一方、本拠地のドルトムントは4バックの主力全員が故障者リストに入るなど、けがによる大きな戦力低下に見舞われている。

 バイエルンの主力で、肋骨にひびが入っているためドルトムント戦を欠場するフランク・リベリ(Franck Ribery)は、この試合で「優勝争いの行方が決まる」と語っているが、ゲッツェはまだシーズン前半だけに、そこまでは言い過ぎだとの見解を示している。

 ゲッツェはこの大一番について「(優勝争いをする上で)大きな一歩ではあるけど、『ここで決まる』とは言いたくない。シーズン後半にはまだいろいろなことが起こるはずだ」とコメントした。

 バイエルンは現在、ブンデスリーガ新記録となる37戦無敗を継続しており、この試合で記録を38に伸ばす可能性があるが、ドルトムントはリーグ戦では2010年2月を最後にバイエルンに敗れておらず、ここ6試合で無敗を守っている。

 チャンピオンズリーグ決勝ではバイエルンが2-1で勝利したが、ドイツ・スーパーカップ2013(DFL Super Cup 2013)ではドルトムントが4-2で試合を制し、ひとまずのリベンジを果たしている。(c)AFP