【11月21日 AFP】米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)が英政府との秘密合意の下、英国市民の個人情報を収集、保管していたと、英メディアが20日、報じた。NSAの監視プログラムを暴露して米当局に訴追された米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が提供した資料により判明したという。

 英紙ガーディアン(Guardian)と英テレビ局チャンネル4(Channel 4)によると、英当局は2007年、NSAが収集した英国市民の電話、インターネット、電子メール記録の保管と分析をNSAに許可した。

 スノーデン容疑者がメディアに提供した資料からは、これまでにも、米情報機関が友好国に対して情報活動を行っていたとの疑惑が相次いでいる。

 ガーディアン紙とチャンネル4は、2007年5月付のNSAのメモを引用。メモには、政策変更があり、英国市民の電子記録の保管が認められるようになったことが記されていた。

 米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの英語圏5か国が結ぶ通称「ファイブ・アイズ(5つの目、Five Eyes)」協定は、5か国間で相手国の市民の監視を禁止している。

 報道について、英米両政府はこれまでのところ応答していない。(c)AFP