【11月21日 AFP】「第43回東京モーターショー(Tokyo Motor Show)2013」が20日、報道陣向けに公開された。日本の各自動車メーカーは、低排出ガス車市場の拡大を狙い、最新のエレクトロニクス技術や環境に配慮したモデルを展示する。

 今年の東京モーターショーには、世界12か国から、自動車部品業界を含む計177の企業が参加する。金融危機の影響を受けた09年以降、参加を見送っている米自動車大手は今年も不参加。韓国勢も現代自動車(ヒュンダイ、Hyundai Motor)のみの出展となった。

 欧州勢は、中国と米国に次ぐ世界第3位の自動車市場である日本での存在感を高めることに期待を寄せる。ドイツからの参加は、日本で大きな成功を収めているメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)、BMW、ポルシェ(Porsche)などの高級車のほか、アウディ(Audi)、フォルクスワーゲン(Volkswagen)など。このほか、フランスのルノー(Renault)、プジョー(Peugeot)、シトロエン(Citroen)、英国のランドローバー(Land Rover)、スウェーデンのボルボ(Volvo)なども出展している。

 今回のショーでは先端技術を用いた自動車や環境関連の技術に重点が置かれた。出展各社は世界の自動車産業の新たな革命と位置づけられ、急成長する環境配慮型自動車の市場開拓を目指している。

 ハイブリッドカーのパイオニアであるトヨタ自動車(Toyota Motor)は15年に市販予定の燃料電池車のコンセプトカーを披露。4人乗りのセダンタイプで、1回の燃料補給で走行できる距離は500キロ以上となっている。燃料となる水素を3分程度で補給できるのも特徴だ。(c)AFP