【11月19日 AFP】レバノンの首都ベイルート(Beirut)にあるイラン大使館の外で19日、2個の爆弾が相次いで爆発し、22人が死亡、150人近くが負傷した。政府当局者が語った。

 爆発が起きたのは、ベイルート南郊にある9階建ての大使館ビルの目の前。付近の建物の外壁がはがれ、車両が炎上し、現場は大混乱となった。

 レバノンのアリ・ハサン・ハリル(Ali Hassan Khalil)保健相はAFPの取材に対し、22人の死亡、146人の負傷が確認されているが、今後死者が増える恐れが高いと語った。

 ベイルート南郊は、レバノンのイスラム教シーア派原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の拠点となっているが、今年すでに2件の爆弾爆発事件が起きていた。

 事件後、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりのあるイスラム教武装組織「アブドラ・アッザム旅団(Brigades of Abdullah Azzam)」が自爆攻撃の犯行声明を発表。同旅団のメンバーはツイッター(Twitter)で「これはレバノンの勇敢な(イスラム教)スンニ派2人の英雄によって実行された殉死作戦である」と述べた。(c)AFP