【11月19日 AFP】オーストラリア五輪委員会(Australian Olympic CommitteeAOC)は19日、五輪出場アスリートに適用される新規則を公布し、アルコールの摂取は許可するものの、よろめいたり、くだを巻くまで酩酊することは禁止すると発表した。

 2012年ロンドン五輪の大会後、同国水泳チームが飲酒や薬物使用を行っていたことが発覚し、その無規律状態が批判されたことを受けて、AOCのジョン・コーツ(John Coates)委員長は国内の各競技団体に新規則を告示した。

「オーストラリアの五輪選手がポテンシャルをフルに生かしながら優秀な成績を収めることができるよう、新規則を執行する」とコーツ委員長は語った。

 新規則によると、オーストラリア五輪選手団に属するアスリートは責任を持った飲酒は許可されるが、「チームメートを思いやり、他のメンバーのパフォーマンスに影響を及ぼすような行動はしてはないらない」という。もし酩酊したり、不適切な振る舞いを見せた場合には、選手村などへの入場が禁止される。

「論争的でアグレッシブな態度や乱暴な言葉使い」の他、「フラフラしたり、よろめいたり、転んだりする」こと、「荒々しく大声を上げる」こと、「管を巻く」こと、「周囲の言うことが理解できなかったり、集中できなかったり、チームメートを苛立たせたりする」ことは不適切だと見なされる。

 ロンドン五輪でオーストラリアの水泳チームは、1976年モントリオール大会以降初めて個人戦での金メダル獲得を逃し、また金メダル1つ、銀メダル6つ、銅メダル3つと1992年バルセロナ五輪以来最悪の成績を収めた。

 大会後に調査が行われたところ、水泳チームでアルコールなどが絡んだ事件が起こっていたことが判明。また、チーム内でのいじめの事実も浮上した。(c)AFP