【11月20日 AFP】サッカー国際親善試合は19日、各地で行われ、ドイツが1-0でイングランドに勝利した。

 ドイツがウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でイングランドを破り、同代表を1977年以来となるホームでの連敗に追い込んだ。

 ドイツが4-1で大勝したW杯南アフリカ大会の決勝トーナメント1回戦以来となる対戦は、前半39分にイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するペア・メルテザッカー(Per Mertesacker)が決勝点を挙げた。

 ロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督が率いるイングランドも同点の好機は作ったものの、後半にアンドロス・タウンゼント(Andros Townsend)が放ったシュートはポストに嫌われ、同じくウェンブリーで0-2と敗れた15日のチリ戦と合わせ、連敗したまま2013年を終えることになった。

 対するドイツは、PK戦の末に勝利した1996年の欧州選手権の試合を含め、敵地でのイングランド戦はこれで6連勝となった。派手さはないながら洗練された内容を見せたドイツは、大会優勝候補の評価を保ったまま、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に向かっている。

 前週の親善試合からイングランドは9人、ドイツは8人と両チームともに先発を大きく変更したが、イングランドが本来の主力数名を先発に戻した一方で、ドイツはより実験的な布陣で試合に臨んだ。

 ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のGKロマン・ヴァイデンフェラー(Roman Weidenfeller)が代表初キャップを記録し、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)のマックス・クルーゼ(Max Kruse)が前線に入ったドイツに対し、イングランドは相手の不慣れなメンバー構成の隙を突こうと積極性を見せた。

 しかしながらイングランドはフィニッシュの精度を欠き、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)、スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)、フィル・ジャギエルカ(Phil Jagielka)らが好機でことごとくネットを揺らせずにいると、ドイツが息を吹き返した。

 1-2で敗れた10月のマンチェスター・シティ(Manchester City)対チェルシー(Chelsea)戦以来の出場となるイングランドのGKジョー・ハート(Joe Hart)は、しばらくは平穏な時間を過ごしていたものの、前半38分にメルテザッカー、さらにはこぼれ球に合わせたクルーゼの連続シュートへの対応を強いられた。

 しかしイングランドが一息ついたのもつかの間、ドイツはトニ・クロース(Toni Kroos)が右から上げたボールに長身のメルテザッカーが合わせ、約15メートルの距離からヘディングシュートをファーサイドに決めた。

 イングランドはすぐさま反撃に転じたが、ジェラードのミドルシュートはわずかにバーの上に外れ、後半12分にはタウンゼントがさらに大きなチャンスを迎えたものの、約25メートルのシュートはポストに当たって枠をそれた。

 一方、ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督が指揮を執るドイツも、前半から継続してゴールを脅かしていたが、ゴールにはハートが立ちはだかり、マルコ・ロイス(Marco Reus)、さらにはマリオ・ゲッツェ(Mario Gotze)のシュートを好セーブで防ぐと、交代出場のシドニー・サム(Sidney Sam)のシュートは大きくバーの上に外れた。

 イングランドは終盤、クリス・スモーリング(Chris Smalling)に最後の好機が訪れたが、ヘディングシュートは相手に当たって枠を外れる、試合終了のホイッスル後はイングランドにとってはこれまでと同じ光景となる、ドイツの選手が喜ぶ姿を見せつけられることになった。(c)AFP/Tom WILLIAMS