【11月18日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2013)は17日、セルビアのベオグラード(Belgrade)でワールドグループ決勝の最終日が行われ、チェコが対戦成績を3勝2敗として連覇を飾った。

 ハードコートのベオグラード・アリーナ(Belgrade Arena)を舞台に、この5年間で3度目のデビスカップ決勝に臨んだチェコは大会通算9連勝を挙げて連覇を達成した。

 負ければ敗退という第4試合に登場した世界ランク2位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)は同7位のトマス・ベルディハ(Tomas Berdych)と対戦し、2時間41分の熱戦の末、6-4、7-6、6-2で自身にとって24連勝目を飾った。

 しかし、タイトルがかかった第5試合では世界ランク44位につける34歳のラデク・ステパネク(Radek Stepanek、チェコ)が同117位のドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)を1時間52分かけて6-3、6-1、6-1で一蹴した。

 23歳のラヨビッチはかかとを負傷した同36位のヤンコ・ティプサレビッチ(Janko Tipsarevic)の代役として決勝に出場していた。2010年大会を制しているセルビアはさらに薬物違反により出場停止処分を受けている同76位のヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki)も欠いていた。

 決勝初日には、11日にATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2013)を制したばかりのジョコビッチが第1試合を7-5、6-1、6-4でステパネクを破った一方で、第2試合ではベルディハが6-3、6-4、6-3でラヨビッチを下し、両チームとも対戦成績1勝1敗となった。

 続く2日目のダブルスではベルディハ/ステパネク組が6-2、6-4、6-3でイリア・ボゾリャック(Ilija Bozoljac)/ネナッド・ジモンイッチ(Nenad Zimonjic)組から白星を挙げてチェコが勝ち越しに成功。結果ベルディハとステパネクは、デビスカップにおけるダブルスの戦績を15戦14勝としている。

 1年前に地元プラハ(Prague)でスペインとの決勝に臨んだチェコは、同国が1993年に分離独立して以来初となる大会制覇を果たした。ステパネクはその際もチームの優勝を決める試合に勝利した。

 チェコは分離独立前の1980年にチェコスロバキアとして大会タイトルを獲得している。(c)AFP