ウルグアイのスアレス、W杯POヨルダン戦控え注意促す
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【11月13日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)大陸間プレーオフのヨルダン戦を13日に控え、ウルグアイ代表のルイス・スアレス(Luis Suarez)はチームメートに気を緩めてはいけないと警鐘を鳴らした。
イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)ですでにリーグ戦8得点と絶好調のスアレスは、プレーオフ初戦のためにプライベートジェットでヨルダンのアンマン(Amman)に入った。
ヨルダンは同国史上初となるW杯本大会出場を目指してウルグアイの足下をすくわんとしており、さらにW杯常連国のサウジアラビアとイラクが予選敗退に終わったことで、アラブ諸国では唯一となる本大会出場国になる可能性に息巻いている。
スアレスは「ヨルダンは僕らとの試合に並々ならぬモチベーションを持って臨むだろう。W杯やコパ・アメリカ(Copa America)で僕らと当たるかのようにね」とコメントした。
「気をつけなくちゃならない。ヨルダンには足の速いサイドのプレーヤーがいるのは分かっている。スペースを与えてしまえば、やられてしまうかもしれない」
スアレスは9日のフラム(Fulham)戦で2得点を挙げたが、クラブでの好調さを当然のこととは考えてはいない。
「代表チームでのプレーというのは(クラブでのプレーと)全く違うものだから、大きなチャレンジになるだろうね」
ウルグアイは1930年大会と1950年大会で2度の優勝を経験している。南アフリカで行われた前回大会(2010 World Cup)では準決勝で2-3とオランダ代表に敗れたが、4位に入った。
一方のヨルダンは、情勢が不利だと分かってはいるものの、祝賀ムードに包まれている。アブドラ・ビン・フセイン国王(King Abdullah II)は国内のテレビで代表チームへの報奨金の提供を呼びかけた。
「試合の結果がどうであろうと、私は選手を誇りに思う。そして、彼らの努力が報われることを望む」とアブドラ・ビン・フセイン国王は丸1日行われたテレソンで語り、200万ディナール(約2億8000万円)が募金された。
また、国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、FIFA)の副会長を務める同国のアリ王子(Prince Ali)は、ウルグアイ戦で選手たちに努力を惜しまないでほしいと語った。
地元紙に対してアリ王子は「小さな国力ながらここまで到達したことはヨルダン人にとって誇りの源泉です」とコメントしている。
ヨルダンはGKのアメル・シャフィ(Amer Shafi Mahmoud Sabbah)を出場停止で、モハマド・デメイリ(Mohamed Dmeiri)とアナス・バニヤシーン(Anas Bani Yasin)を負傷で欠く。シャフィは、アジア最終予選のプレーオフのウズベキスタン戦のPK戦でヒーローとなった。
また、ヨルダンの新監督に就任したエジプト人指揮官のホッサム・ハッサン(Hossam Hassan)氏は、たびたび選手との関係を危惧する報道がなされており、直前にはメンバーから主将のアメル・ディーブ(Amer Deeb)を外している。(c)AFP