ネットで脅迫の米男子学生、司法取引で有罪認める
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【11月13日 AFP】ミス・ティーンUSA(Miss Teen USA)をはじめ複数の女性のインターネット・アカウントをハッキングし、ヌード写真を公開されたくなければ要求に応じるよう脅したとして逮捕された米国人学生が12日、有罪を認めた。米連邦捜査局(FBI)が明らかにした。
FBIロサンゼルス(Los Angeles)支部が公表した裁判所の記録によると、同日出廷したジャレド・ジェームズ・エーブラハムズ(Jared James Abrahams)被告(19)は脅迫3件とハッキング1件の合わせて4つの罪について有罪を認めた。
被告は今年9月、いわゆる「sextortion」(「sex、性的な」と「extortion、脅迫」を合わせた造語)犯罪について捜査していたFBIに逮捕され、10月に司法取引に応じていた。
FBI関係者らによると、被告はコンピューターの違法アクセスと脅迫で最長2年9月の禁錮刑と最高100万ドル(約9950万円)の罰金刑を受ける可能性がある。また、FBIの報道官は、判決は来年3月17日に下されるとの見通しを示した。
■被害者には外国人も
先月の司法取引により、情報科学科に通っていた被告が昨年から今年6月まで、どのように被害者のコンピューターや電子メール、ソーシャルメディアのアカウントにハッキングしていたかが明らかにされた。
被害者の1人は、今年8月にミス・ティーンUSAに選ばれたキャシディー・ウォルフ(Cassidy Wolf)さん(19)だ。2012年に被告と同じ、ロサンゼルスの南東約145キロにあるカリフォルニア(California)州テメキュラ(Temecula)の学校を卒業している。
ヌードに近いものも含む被害者の写真はウェブカメラで撮影されており、被告はこれらの写真を使って、10代後半から20代前半の女性少なくとも12人を脅迫していた。被害者の居住地はカリフォルニア州内にとどまらず、カナダやモルドバ、ロシアにも広がっていた。
■事件発覚の経緯
ウォルフさんは今年3月、自分のヌード写真が添付された電子メールで脅されたと捜査当局に届け出た。メールの送り主は、あらゆる要求に応じなければウォルフさんの写真を「ネット中にばらまく」と脅迫。被告の宣誓供述書によると、メールの中には「お前の夢はモデルになることではなく、ポルノ女優になることへと変わるだろう」と書かれたものもあった。(c)AFP