【11月13日 AFP】米国で双子、三つ子を出産した場合の出産費用を含む医療費が、1人を出産した場合と比べて最高20倍に跳ね上がることが調査で明らかになった。11日の米医学専門誌「American Journal of Obstetrics and Gynecology(米国産科学・婦人科学ジャーナル)」に調査報告が掲載された。

 報告によると、妊娠27か月から出産後30日までの全医療費と生後1年以内にかかる小児医療費の合計で単産(単胎出産)と比べた場合、双子では5倍、三つ子以上の複産(多胎出産)では最高20倍かかるという。

 具体的な金額は、単産では約2万1000ドル(約210万円)であるのに対し、双子では約10万5000ドル(約1000万円)、三つ子以上の複産では40万ドル(約4000万円)超だった。

 内訳で見ると、単産では医療費全体の60%が、妊婦管理に充てられていた。一方、複産の場合、双子では70%、三つ子では85%の医療費が乳児の看護に充てられていた。複産では、単産よりも子どもの健康に問題があることが多く、また誕生後の入院期間も長い傾向がある。さらに複産の場合は、帝王切開による出産や母体の合併症がより一般的なことも、医療費がかさむ一因になっている。

 この報告は、19~45歳の米国人女性による出産44万件(2005~10年)を対象にした調査に基づいている。うち97%に当たる42万4880件の出産が単産で、2.85%に当たる1万2482件が双子、0.13%に当たる562件が三つ子以上の複産だった。(c)AFP