【11月10日 AFP】ソチ冬季五輪を約3か月後に控え、2人の宇宙飛行士が9日、点火されていない聖火リレーのトーチを手に宇宙遊泳した。

 ロシア人宇宙飛行士オレグ・コトフ(Oleg Kotov)氏は、グローブをはめた手にトーチを持ち、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)の外に出た。トーチは、地球上420キロの軌道上に飛び出さないよう、しっかりと宇宙服に紐付けられた。

 華々しい瞬間は、待ち受けていたもう一人のロシア人宇宙飛行士のセルゲイ・リャザンスキー(Sergei Ryazansky)氏によってハイテク機能を持つカメラで撮影された。

 コトフ氏がカメラの前でトーチを振ると、リャザンスキー氏は「美しい」と叫んだ。

 両宇宙飛行士はその後トーチをリレーして、眼下の地球を背に撮影を行った。

 宇宙遊泳の最初の映像がロシア国内全土に生中継されると、国営テレビのコメンテーターは「こんなことが起こっているのは信じられない」と大声を上げた。

「かつて、これほどまで美しい光景があっただろうか」

(c)AFP