【11月8日 AFP】フィリピンに上陸した超大型の台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)は8日午後、勢力をやや弱めながら同国中部を横断した。米海軍合同台風警報センター(Joint Typhoon Warning Center)によると最大瞬間風速74メートルを記録した。

 フィリピン政府の発表によると、これまでに3人の死亡が確認されたほか、中部セブ(Cebu)島の港で海に転落した男性が行方不明となっている。しかし被害が大きかった地域と連絡がとれておらず、犠牲者の数はさらに増加する恐れがある。

 フィリピンの災害対策当局は、これまでに72万人近くが避難し、フェリー3000便が運休、空港でも数百便が欠航となったと発表した。ただ被災した多くの市町村の状況が把握できていないため、8日夜の時点では被害の全体像がつかめていないとした。(c)AFP