【11月8日 AFP】タイ税関は7日、バンコク(スワンナプーム)国際空港(Suvarnabhumi International Airport)で、引き取り手が現れなかったスーツケースに、絶滅が危惧されているカメが420匹以上も隠されていたのを発見したと発表した。

 税関当局の声明によると、同空港の手荷物ベルトコンベヤーの上に異常に重いスーツケースが2個残されていたのを不審に思った職員がX線検査を実施したところ、ホウシャガメ423匹と種が不明のカメ52匹が見つかった。ホウシャガメはワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered SpeciesCITES)で保護されている。

 このスーツケースはバングラデシュからの便でタイに持ち込まれていた。この件で逮捕者は出ていない。多くの絶滅が危惧されている生物の密輸拠点と見なされているタイは、今年バンコク(Bangkok)で開催されたCITES会議の期間中に、同国経由で盛んに行われている象牙密輸への対応を迫られた。(c)AFP