【11月8日 AFP】フランスのマリソル・トゥーレーヌ(Marisol Touraine)保健相は7日、後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)のまん延の抑止に向けた戦略の下、同国で来年、HIVの自己検査キットが発売される見通しだと発表した。

 自宅で使用可能な検査キットを市販する目的は、「検査所や病院には行きたくない人が」自分のHIVの状態(陽性か陰性か)について知ることができるようにするためと、同保健相は議会の委員会で語った。

 自己検査キットでは、指先の血液1滴や口内から採取した綿棒サンプルを使用して、HIV抗体を検出する。結果は通常、30分以内に出るようになっている。

 フランスでは2011年、HIVの新規感染者数が6100人を記録した。

 当局の試算によると、同国ではHIV感染に気付いていない人の数が最大4万人に上る可能性があるという。(c)AFP