【11月8日 AFP】日本ラグビー協会(Japan Rugby Football Union)は7日、9日にスコットランド代表と対戦する日本代表のメンバーを発表し、主将の廣瀬俊朗(Toshiaki Hirose)が世界トップ10のチームから敵地での初勝利を狙うと宣言するなど、代表は強い意欲を見せている。

 主将の廣瀬は協会が出した声明のなかで、「歴史ある聖地マレーフィールド(Murrayfield)でスコットランド代表と対戦できることに、とても興奮しています」とコメントした。

「ヨーロッパで自分たちの『Japan Way』を見せて、日本代表として初めてアウェーの地で世界トップ10のチームから勝利を収めたいと思います」

 世界ランキングで9位のスコットランドに対し、日本は15位につけており、東京で行われた先日のニュージーランド(オールブラックス)戦に6-54で敗れた試合の先発メンバーからは3人を入れ替えている。

 スタンドオフの先発には、負傷で遠征に不参加の立川理道(Harumichi Tatekawa)に代わり、小野晃征(Kosei Ono)が入った。

 日本代表(ブレイブブロッサムズ)はまた、ロックの2人を変更し、伊藤鐘史(Shoji Ito)と大野均(Hitoshi Ono)に代えて真壁伸弥(Shinya Makabe)とトンプソン・ルーク(Luke Thompson)が先発に指名された。

 スタンドオフの小野は「ボールを動かして相手も動かしていきたいです」と意気込みを語っている。

 サブのメンバーでは大野がベンチスタートとなったほかに、前週は小野晃征がハーフバックの両ポジションを任されていたことを受け、日和佐篤(Atsushi Hiwasa)がスクラムハーフの控えに指名された。

 2019年のラグビーW杯の開催国である日本は、10月に軽度の脳梗塞を発症したエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチに代わって指揮を執るスコット・ワイズマンテル(Scott Wisemantel)HC代行の下、4試合の欧州遠征に臨む。

 ジョーンズHCは2003年ラグビーW杯で母国オーストラリア代表(ワラビーズ)を決勝に導き、さらに南アフリカ代表(スプリングボクス)のテクニカルアドバイザーとして臨んだ2007年W杯大会では、ジェイク・ホワイト(Jake White)HCが率いるスプリングボクスの大会制覇に貢献した。

 スコットランド戦の後、日本はイングランド・プレミアシップのグロスター(Gloucester Rugby)と11月12日に対戦。その3日後にはウェールズのコルウィンベイ(Colwyn Bay)でロシア代表と、最後は23日にマドリード(Madrid)でスペイン代表と対戦する。

 スコットランド戦に臨む日本のメンバーは以下の通り。

先発:五郎丸歩(Ayumu Goromaru)/廣瀬俊朗/マレ・サウ(Male Sau)/クレイグ・ウィング(Craig Wing)/福岡堅樹(Kenki Fukuoka)/小野晃征/田中史朗(Fumiaki Tanaka)/ホラニ龍コリニアシ(Ryu Koliniasi Holani)/マイケル・ブロードハースト(Michael Broadhurst)/ヘンドリック・ツイ(Hendrik Tui)/真壁伸弥/トンプソン・ルーク/畠山健介(Kensuke Hatakeyama)/堀江翔太(Shota Horie)/三上正貴(Masataka Mikami

控え:青木佑輔(Yusuke Aoki)/長江有祐(Yusuke Nagae)/山下裕史(Hiroshi Yamashita)/大野均/菊谷崇(Takashi Kikutani)/日和佐篤/田村優(Yu Tamura)/藤田慶和(Yoshikazu Fujita

(c)AFP