【11月6日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)は5日、グループリーグ第4節の試合が各地で行われ、グループBのユベントス(Juventus)とレアル・マドリード(Real Madrid)は2-2で引き分けた。

 試合はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とギャレス・ベイル(Gareth Bale)の得点で、レアルが4季連続のグループ突破を視界に収めたが、ユベントスもそこから追いついて引き分けに持ち込み、グループリーグ突破へ向けて新たな希望を見出した。

 グループのもう1試合でFCコペンハーゲン(FC Kopenhavn)が本拠地でガラタサライ(Galatasaray)を1-0で破ったため、最下位に転落したユベントスだが、残り2試合でその両チームとの勝ち点差はわずかに1となっている。

 ユベントスを率いるアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で1-2の敗戦を喫した時とほぼ同じメンバーを送り出したが、布陣は自身が好む3-5-2から4-3-3に変更し、最前線にフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)を配してカルロス・テベス(Carlos Tevez)と組ませた。

 リーグ王者のユベントスは、出だしは不安定だったものの次第に落ち着き、前半42分にはレアルのラファエル・バラン(Raphael Varane)に同じフランスのポール・ポグバ(Paul Pogba)が倒されてPKを得ると、これをアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)が成功させ、1-0と先制してハーフタイムを迎えた。

 ハワード・ウェブ(Howard Webb)主審はその前に2度、ホームのユベントスから軽いPKのアピールをもらっていたが認めず、アピールに影響されているようには見えなかった。

 しかし、左サイドでポグバがヴェレーヌに倒されたこの時ばかりは、レアルの選手が抗議する中でペナルティースポットを指さし、ユベントスは命綱となる先制点のチャンスを得た。

 ビダルのキックはゴールの右上隅に飛び、GKイケル・カシージャス(Iker Casillas)にはどうしようもなかった。

 しかし、先制を許したカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督率いるレアルは、ハーフタイム明け直後からユベントスを押し込み続けると、マルティン・カセレス(Martin Caceres)のバックパスのミスを逃さなかったカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がボールをつなぐと、これを受けたロナウドが前に出てきたGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)の頭上を抜くチップシュートを決めた。

 ロナウドのチャンピオンズリーグ今季8得点目はユベントスを意気消沈させ、レアルは得点の数分後にはシャビ・アロンソ(Xabu Alonso)が強烈なミドルシュートを放ったが、これは不運にもクロスバーに当たった。

 しかし、カシージャスにはじき出されたもののポグバがゴール前へ危険なパスを送り、ユベントスのファンの中に自信が戻り始めたその時、レアルは冷静に逆転に成功した。

 ロナウドのパスを受けたベイルがクワドォー・アサモア(Kwadwo Asamoah)の背中を取り、左足を鋭く振りぬくと、シュートはニアサイドを破った。

 それでもユベントスは、その数分後に同点に追いついた。カセレスはカーブのかかったアーリークロスでジョレンテのヘディングシュートを演出し、失点につながったミスを埋め合わせた。

 その後は絶えずレアルが脅威を与える展開だったものの、ユベントスも終盤にいくつかのチャンスを作り出す健闘を見せ、レアルと勝ち点1を分け合った。(c)AFP/Justin DAVIS