【11月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は、アドナン・ヤヌザイ(Adnan Januzaj)が週末のリーグ戦で相手選手に踏みつけられたことを受け、さらなる保護が必要だと考えを明らかにした。

 ヤヌザイは、2日に行われたイングランド・プレミアリーグ第10節のフラム(Fulham)戦で再び間違いなくシーズン最高の出来を見せ、チームも3-1で快勝した。この試合でヤヌザイは、フラムのサーシャ・リーター(Sascha Riether)に踏みつけられていた。

 欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦を5日に控えるモイーズ監督は「試合後まで知らなかった。離れていたので見えなかったのでね。ひどい踏みつけ方で、意図的だったように見える。当日であれば審判が対処するものだが、現在では違う角度から見て、後から判断することもできる。アドナンは少し保護が必要ではないかと考えている」とコメントした。

 しかしながら、モイーズ監督はそういった手厳しい扱いに対しても冷静さを保ち続けるよう、例えとしてリオネル・メッシ(Lionel Messi)を引き合いに出し、同選手を倣うようにと語った。

「練習中に彼はプロ選手から学んでいる。そして、蹴られても立ち上がり、進んでいくという点で世界最高とも言えるリオネル・メッシに目を向けるべきだ」

「このままのプレースタイルを続けていくようであれば、とある段階ではあるが、保護してくれるものが必要になってくるだろう」

 踏みつけられたヤヌザイだが、チャンピオンズリーグ16強入りに大きく近づくアウェイでのソシエダ戦には間に合う見込みとなっている。

 2週間前に行われた試合でソシエダに1-0で勝利したユナイテッドは、3試合を終えて勝ち点7としグループAの首位に立っている。敵地アノエタ・スタジアム(Anoeta Stadium)での勝利で数字上決勝トーナメント進出が確約されるわけではないが、モイーズ監督は最終的にはあと1勝することが予選グループ突破につながるものになるだろうと自信をのぞかせた。

「確約されたことはない。ソシエダには大きな敬意を抱いている。一線を越えることができる勝ち点10を手にするにはしっかりとしたプレーをしなければならない」

「グループで良い位置につけることができているので、それを維持できるようにしていかなければならない」

(c)AFP/Kieran CANNING