【11月4日 AFP】ナイジェリア北東部のボルノ(Borno)州で2日、武装集団が待ち伏せとみられる攻撃で結婚式参列者を襲い、花婿を含む30人以上を殺害した。複数の目撃者と生存者が3日、語った。

 攻撃は、治安の悪いバマ・バンキ(Bama-Banki)道路で発生した。花婿の友人や親戚を含む結婚披露宴の一団は、近くのアダマワ(Adamawa)州ミチカ(Michika)で式を終えてボルノ州マイドゥグリ(Maiduguri)に帰る途中だった。

 道路で遺体を見たという目撃者はAFPの取材に対し、「恐ろしい光景だった」と匿名で語り、犠牲者の多くは銃撃で殺害されたように見えたと述べた。花嫁とその家族の行方はいまだ不明だ。

 ナイジェリア北東部では軍がイスラム過激派「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による武装闘争を終わらせるため、5月に掃討作戦を開始しており、これに対する暴力的な襲撃が頻繁に起きている。

 ボコ・ハラムは地域の幹線交通路のバマ・バンキ道路でこれまでにも襲撃を行っており、2日の攻撃の1週間前には、ボコ・ハラムと見られる武装集団がヨベ(Yobe)州都のダマツル(Damaturu)近郊で治安部隊に対し組織的攻撃を仕掛けている。(c)AFP