【11月3日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)のランドクルーザー(Land Cruiser)を7年かけて改造し、水陸両用車を作り上げたエストニアの機械技師、マイット・ニルソン(Mait Nilson)さん(44)が2日、世界各国の陸上と水上を走る旅に向けて首都タリン(Tallin)を出発した。

 ニルソンさんのホームページ(www.amphibear.com)には「アンフィベア(Amphibear)」と命名されたこの乗り物の詳しい情報が記載されている。普通の外観の四輪駆動車に取り付けられている大きな付属物を展開すると全長10メートルのボートになる。携帯トイレや調理用のこんろ、そしていかりも付いている。

 ニルソンさんによると、アンフィベアは最良の気象条件ならば1日に120カイリ(約220キロメートル)航行することができる。各行程は、気象条件が良いうちに終えられるように5日未満で移動できる距離に計画されているものがほとんどで、それぞれの行程に数人の副操縦士が参加する。アンフィベアの陸上走行時の最高速度は時速110キロだという。

 ニルソンさんは9か月かけてエストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、スロバキア、スロベニア、イタリア、フランス、スペイン、モロッコ、モーリタニア、セネガル、カボベルデ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルー、コロンビア、パナマ、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ、メキシコ、米国、カナダ、ロシアの各国を回り、水陸合わせて約6万キロを移動する予定だ。(c)AFP