マンU、フラムに快勝で復調傾向を維持
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【11月3日 AFP】13-14イングランド・プレミアリーグは2日、第10節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は3-1でフラム(Fulham)を下した。
早い時間帯の3得点を足がかりに快勝したユナイテッドが、リーグ戦では今季初となる連勝を飾った。
デビッド・モイーズ(David Moyes)監督率いるユナイテッドは、アントニオ・バレンシア(Antonio Valencia)の得点で前半9分に先制すると、さらにロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)とウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が立て続けにゴールを奪い、前半22分までに勝ち点3をほぼ確実にした。
フラムも後半20分、アレックス ・カカニクリッチ(Alex Kacaniklic)のシュートがルーニーの足に当たってそのままゴールとなり、1点を返したが、後半は終始優勢に立ちながらも、巻き返しにつながる危険な攻撃はほとんど見られなかった。
これでユナイテッドは公式戦4連勝を飾り、チームの新指揮官に就任後、厳しい序盤戦を送る中で批判にさらされてきたモイーズ監督に対する重圧は和らいだ。
5日に敵地で行われる欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦に注目が集まるが、その試合に勝利すれば、ユナイテッドはようやく勢いをつかみつつあるという感触をさらに強めることができる。
この試合、モイーズ監督は前半に大量リードを奪ったことから、3日後のバスク(Basque)でのアウェー戦もにらみながら、ハーフタイムに3人の選手を交代させることができた。
また、同日先に試合を行ったチェルシー(Chelsea)がニューカッスル(Newcastle United)に0-2で敗れていたため、モイーズ監督にとっては、上位との勝ち点差を詰めるなおさらうれしい勝利となった。
課題がまだ多いのは明らかではあるものの、ルーニーとファン・ペルシーのパフォーマンスは、モイーズ監督にとってはとりわけ喜ばしいものだった。
指揮官は試合前、2人は前線で世界最高のコンビになり得ると語っていたが、試合開始わずか9分で2人は好連携を見せ、ファン・ペルシーのパスからルーニーがフラムの守備の裏に抜け出した。
すると、ルーニーは落ち着いて横パスを送り、走り込んだバレンシアが至近距離から今季リーグ戦初ゴールを決めた。
ほとんど何もできずにいたフラムも、同19分に元ユナイテッドのディミタール・ベルバトフ(Dimitar Berbatov)が好機を迎えた。
しかし、ここを乗り切ったユナイテッドは、ホームチームをさらに追い込むべくすぐさま敵陣に攻め込み、議論の余地が残る2点目を挙げた。
フラムのスコット・パーカー(Scott Parker)は、自身からボールを奪ったアドナン・ヤヌザイ(Adnan Januzaj)のプレーがファウルであることを確信しており、またその後ヤヌザイのスルーパスに抜け出したファン・ペルシーは、オフサイドと判定されてもおかしくなかった。
それでもファン・ペルシーの決定力に疑いの余地はなく、ゴールの天井に突き刺さる強烈なシュートでチーム2得点目を挙げた。
その60秒後には、ファン・ペルシーがまたしてもフラム守備陣の裏に抜け出して今度はアシスト役に回ると、折り返しをルーニーが至近距離から流し込み、事実上試合の決着がついた
しかし、そのままでは大きな批判を浴びかねなかったフラムも後半に入ると改善を見せ、体力を温存したいユナイテッドに対して主導権を握った。
カカニクリッチが左サイドから切れ込んでシュートを放ち得点した後も、ユナイテッドは相手に対する圧力をかけ直す術を見いだせずにいた。
すると、終盤には途中投入のダレン・ベント(Darren Bent)のヘディングシュートがバーをたたき、フラムも試合へ戻れるという希望を膨らませた。
それでもユナイテッドは手堅く逃げ切り、ようやく本来の力を取り戻しつつあることを示した。(c)AFP/Ian WINROW