【11月1日 AFP】中国南西部・四川(Sichuan)省で小学5年生の男子児童(10)が、授業中におしゃべりをした罰として教師に反省文を書くよう命じられたが、反省文を書けずに自宅マンションの30階から飛び降りて死亡した。国営メディアが31日に報じた。

 中央人民放送(China National RadioCNR)が近隣住民の話としてウェブサイトに掲載したところによると、男子児童は教師に1000文字の反省文を書くよう命じられた。しかし、反省文を書き終えることができなかったため、教師が児童にビルから飛び降りるよう命じたという。児童の教科書には「先生、できません」「ビルから飛び降りようとしましたが、何度も尻込みしてしまいました」といった文章が書き残されていたという。

 四川省の新聞、華西都市報(West China City News)によると、この児童は自宅マンションから飛び降り、地上に止められていた車両の上に落下したという。

 31日に撮影された写真には、四川省成都(Chengdu)市にあるこの児童が通っていた小学校の壁に、「教師が私たちの子供にビルから飛び降りるよう強制した」と書かれた横断幕を貼る親戚らが写っている。

 事故が起きた錦江(Jinjiang)区の当局者はAFPに対し、「警察の捜査が続いている」と述べるにとどめ、それ以上のコメントを避けた。

 一方、男子児童が通っていた小学校は31日、中国のマイクロブログサービス「新浪微博(Sina Weibo)」の認証済みアカウントで、この児童と他のクラスメート数人は朗読コンクールを妨害したため反省文を書くよう命じられたと説明するとともに、児童の死は「事故」だったと述べている。(c)AFP