オールブラックスが日本戦メンバー発表、マッコウとカーターが先発
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【10月31日 AFP】ラグビー日本代表とテストマッチを行うために来日しているオールブラックス(ニュージーランド代表)は31日、2日に行われる試合に向けて登録選手を発表した。
主将のリッチー・マッコウ(Richie McCaw)、フライハーフ(スタンドオフ)のダン・カーター(Dan Carter)の他、代表デビューとなる選手を2人含めた実験的なメンバー構成となった。
史上最高のフライハーフとの呼び声も高いカーターだが、相次ぐけがと最近では肩の故障により離脱期間が長引いたこともあり、待望の復帰戦では一連の悪夢を払拭したいと考えている。
自身の状態についてカーターは、「肩の調子は良くなっている。数週間前からコンタクトプレーの練習も始めていて、力強さが戻ってきている」と明かした。
「試合を見ることしかできないのはつらいし、けがをするとフラストレーションも感じる。それでも戦えるようになるまで必死に取り組み続けていくしかない」
■若手や出場経験の少ないメンバーも多いオールブラックスのチーム
日本の地で初めて行うブレイブ・ブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)とのテストマッチに向けて、スティーブ・ハンセン(Steve Hansen)HCは多数の控え選手を起用する。41-33でワラビーズ(オーストラリア代表)に勝利した19日のブレディスロー・カップ(Bledisloe Cup)からは先発15人中14人を入れ替えた。
オールブラックスの遠征ツアーは4試合が組まれており、日本戦の後は欧州に渡り、フランス代表、イングランド代表、アイルランド代表とのテストマッチに臨む。ベストメンバーのうち8人は東京遠征には帯同せずに欧州から合流することになっている。
日本とオールブラックスはこれまで公式戦2試合で顔を合わせており、いずれもがW杯の試合だった。2011年大会で対戦した時は83-7、1995年大会では145-17でオールブラックスが圧倒している。
それでもハンセンHCは日本に対して最大の敬意を払っていると言う。
「われわれは点差なんて意識していない。この試合は出場経験の少ない選手がオールブラックスを盛り上げる絶好の機会となる。この試合で若手選手について情報収集ができるよう、選手選考には気を配った」ともハンセンHCは述べた。
2日の試合では左ウィング(WTB)のフランク・ハライ(Frank Halai)と右ロック(LO)のドミニク・バード(Dominic Bird)が代表デビューを飾り、ベンチスタートとなったプロップ(PR)ジェフリー・トゥーマガ・アレン(Jeffery Toomaga-Allen)と第三列のルーク・ホワイトロック(Luke Whitelock)も出場すれば初キャップとなる。
右ウィング(WTB)のチャールズ・ピウタウ(Charles Piutau)はハライと同じスーパーラグビー(Super Rugby)のブルーズ(Blues)に所属している。その一方で、センター(CTB)のベン・スミス(Ben Smith)とフランシス・サイリ(Francis Saili)は初コンビを組む。
タウェラ・カーバーロー(Tawera Kerr-Barlow)がテストマッチでは初めてスクラムハーフ(SH)として先発出場を果たし、フルバック(FB)ではボーデン・バリット(Beauden Barrett)がレギュラー選手のイズラエル・ダグ(Israel Dagg)の代役を務める。
また、マッコウのレギュラーポジションである右フランカー(FL)で常に控えに回っているサム・ケイン(Sam Cane)に実戦経験を積ませるため、ハンセンHCは実験の一部としてマッコウをナンバー8に置いた。
フォワード(FW)では、オールブラックス史上1番の高さとなる身長206センチメートルのバードと共にジェレミー・スラッシュ(Jeremy Thrush)がLOに入った。
■オールブラックスの出場予定メンバー
先発:ボーデン・バリット/チャールズ・ピウタウ/ベン・スミス/フランシス・サイリ/フランク・ハライ/ダン・カーター/タウェラ・カーバーロー/リッチー・マッコウ/サム・ケイン/スティーブン・ルアトゥア(Steven Luatua)/ドミニク・バード/ジェレミー・スラッシュ/ベン・フランクス(Ben Franks)/デーン・コールズ(Dane Coles)/ワイアット・クロケット(Wyatt Crockett)
控え:アンドリュー・ホア(Andrew Hore)/ジェフリー・トゥーマガ・アレン/チャーリー・ファウムイナ(Charlie Faumuina)/ブロディー・レタリック(Brodie Retallick)/ルーク・ホワイトロック/アーロン・スミス(Aaron Smith)/トム・テイラー(Tom Taylor)/ライアン・クロッティ(Ryan Crotty)
(c)AFP/Alastair Himmer