【10月29日 AFP】2014年サッカーW杯(2014 World Cup)の開催を控えたブラジルのアルド・レベロ (Aldo Rebelo)スポーツ大臣が28日、同大会の会場として使われる12スタジアムのすべてが、12月の期日までに完成すると主張した。

「完成させることができる自信がある。(スケジュールは)あまり遅れていない」とレベロ氏は記者会見で語った。

 レベロ氏は、ブラジル西中部マトグロソ(Mato Grosso)州クイアバ(Cuiaba)市で建設が進んでいるパンタナール・アレーナ(Pantanal Arena)が今年中に竣工されないのではないかという懸念を否定した。

 大臣の話すところによると、パンタナール・アレーナは85%が完成しており、国際サッカー連盟(FIFA)と合意した完成期日までには工事は終わる。

 また今年6月にブラジル各地で勃発した抗議活動に関しては、それが来年6月12日にサンパウロ(Sao Paulo)で開幕するW杯に影響を及ぼすとは考えていないとレベロ氏は語る。

「プロテスト(抗議)ではなく、パーティー(祝い)をするべきイベントになるだろう」

 6月のデモで人々は、ブラジルの水準の低い福祉制度、政治腐敗、W杯などの国際スポーツ大会の莫大な開催費用などに対して抗議を行った。

 一方、セキュリティーの問題については、「危険な存在は、どのようなものでも軽く見てはいけない」とし、治安部隊は万一の事態にも応じることができるよう訓練されると断言した。(c)AFP