【10月28日 AFP】(一部訂正)13MLBは27日、ワールドシリーズ(7回戦制)の第4戦が行われ、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が4-2でセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)に勝利した。

 レッドソックスはジョニー・ゴームス(Jonny Gomes)の3点本塁打と、3打数3安打を記録したデビッド・オーティス(David Ortiz)の活躍で、カージナルスとの対戦成績を2勝2敗のタイに戻し、シリーズは最低でも第6戦まで行われることが確実となった。

 6回表の二死の場面で登場した無名のゴームスは、カージナルスの先発ランス・リン(Lance Lynn)との交代でマウンドに上がったセス・マネス(Seth Maness)から打球がレッドソックスのブルペンに飛び込む本塁打を放った。

 試合に先発出場することさえ予想されていなかったゴームスだが、試合開始直前に右翼手のシェーン・ビクトリーノ(Shane Victorino)が背中に痛みを訴えたため、ジョン・ファレル(John Farrell)監督はゴメスの名前を先発メンバーに加えることになった。

 第5戦はカージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアム(Busch Stadium)で28日に行われる。

 前日の試合で三塁手のウィル・ミドルブルックス(Will Middlebrooks)がカージナルスの走者アレン・クレイグ(Allen Craig)と接触したプレーが走塁妨害と判定され、サヨナラ負けを喫したレッドソックスだが、この日はオーティスが先頭打者で二塁打を放った5回と、ストレートの四球で出塁した6回にそれぞれ得点を記録し、嫌なムードを断ち切った。

 レッドソックスの先発クレイ・バック ホルツ(Clay Buchholz)は3安打1失点でわずか4回で降板したものの、後を引き継いだ救援陣が好投し、最後は抑えの上原浩治(Koji Uehara)が、けん制でカージナルスの走者コルテン・ウォン(Kolten Wong)をアウトに仕留めた。

 一方、カージナルスは3安打3失点で5三振を記録した先発のリンが、6回二死の場面でオーティスを四球で歩かせて降板すると、交代したマネスがプレーオフ通算41打数5安打のゴメスに被弾し、レッドソックスに4-1とリードを許した。

 カージナルスは3回裏、カルロス・ベルトラン(Carlos Beltran)の適時打で二塁走者のマット・カーペンター(Matt Carpenter)が生還し、先制点を挙げた。

 対するレッドソックスは5回、先頭打者のオーティスの二塁打を皮切りに無死満塁のチャンスを作ると、スティーブン・ドルー(Stephen Drew)の犠飛でオーティスが同点のホームを踏んだ。(c)AFP/Gregory HEAKES