【10月26日 AFP】ブルガリア内務省は25日、今月16日にギリシャにある少数民族ロマの居住キャンプで血縁関係のない夫婦と暮らしているところを発見され、謎の「金髪の少女」として注目されていたマリアちゃんの実の両親は、極度の貧困の中で暮らしているブルガリアのロマの夫婦であることがDNA鑑定で確認されたと発表した。

 内務省高官は報道陣に対し、「サーシャ・ルセバ(Sasha Ruseva)さんが実母であり、アタナス・ルセフ(Atanas Rusev)さんが実父であることが確認された」と明らかにすると共に、「2009年にギリシャで実子を売ることに同意した疑いで、(母親に対する)捜査を行っている」と述べた。

 ただ、内務省も検察当局も現在のところ、両親の身柄を拘束するかどうかは決めていないという。夫婦はマリアちゃん以外に9人の子どもがおり、ブルガリア中部ニコラエボ(Nikolaevo)にあるロマの居住キャンプで暮らしている。

 緑色の目をしたマリアちゃんは、ギリシャ中部のファルサラ(Farsala)に近いロマの居住キャンプで暮らしているのが見つかり、行方不明の子どもを持つ各国の親たちから問い合わせが相次ぐなど、国際的な関心を集めていた。(c)AFP/Diana SIMEONOVA