【10月26日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)近郊の町スーク・ワディ・バラダ(Suq Wadi Barada)で25日、モスクの前に置かれた自動車爆弾が爆発し、子ども7人と女性1人を含む少なくとも40人が死亡した。シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が明らかにした。

 シリア人権監視団は、この爆発で数十人が負傷したため死者が増える恐れがあるとしている。

 爆発が起きたスーク・ワディ・バラダの町は、反体制派の支配下にあるが、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領派の部隊に包囲されている。

 この殺りくについて、シリア政府と反体制派の双方が相手側を非難している。 この爆発を報じた国営のシリア・アラブ通信(SANA)は、アサド政権打倒を狙う勢力に対して同政権が使う「テロリスト」の呼称を使用して非難した。

 一方、反体制派の統一組織「国民連合(National Coalition)」は、スーク・ワディ・バラダのウサマ・ビン・ザイド(Osama Bin Zeid)モスクの前に置かれた自動車爆弾2台による「虐殺」を引き起こしたとして、アサド政権を非難している。(c)AFP