【10月25日 AFP】ポルトガル当局は24日、同国で2007年に英国人女児マデリン・マクカーン(Madeleine McCann)ちゃん(当時3)が行方不明になった事件の捜査を再開すると発表した。マデリンちゃんの両親はこれを歓迎している。

 同当局は声明で、「検察庁は、新情報に基づく警察からの要請を受け、マデリン・マクカーンちゃん失踪事件の捜査再開を決定した」ことを明らかにした。娘の捜索活動を諦めずに続けてきたジェリー(Gerry McCann)さんとケイト(Kate McCann)さん夫妻は、「これでついに、娘の発見と、この犯罪行為の責任を負う者の特定につながることを期待している」と声明でコメントした。

 マデリンちゃんは4歳の誕生日をあと数日に控えた2007年5月、ポルトガル南部アルガルベ(Algarve)のリゾート地プライアダルス(Praia da Luz)の休暇用アパートから、両親が近くのレストランで夕食を取っている間に姿を消した。ポルトガル当局は2008年に捜査を打ち切ったが、英政府の要請を受けたロンドン警視庁(Scotland Yard)は2年を費やして事件を見直し、今年7月に独自捜査を開始していた。

 ロンドン警視庁は、事件に関連して行方を追っている男の似顔絵2枚をコンピューターで作成し、先週にテレビ番組などを通じて大々的に公開、情報提供を呼び掛けた。その後、2400件の電話と電子メールを受けたという。また似顔絵を放送したドイツとオランダのテレビ番組に対しても、数百件の電話が寄せられている。(c)AFP/Thomas Cabral