【10月24日 AFP】宇宙旅行ブームに目を付けた米企業が、ヘリウムで膨らませた気球に乗って高度30キロから地球を見下ろす空の旅の提供を開始すると発表した。

 米アリゾナ(Arizona)州に拠点を置くワールド・ビュー・エンタープライジズ(World View Enterprises)が22日に発表した声明によると、同社は3年後をめどに、8人乗りの「贅沢に作られた宇宙旅行が可能なカプセル」による約2時間の空の旅を、7万5000ドル(約730万円)で販売する計画だ。

 カプセルは、地球に戻る時には気球から切り離され、パラシュートで降下する。同社は声明で、「旅客は自分の目で、地球の輪郭を見ることができる。これまでは宇宙飛行士たちしか見ることができなかった宇宙の暗闇や、星々の輝き、地球を覆う大気圏の薄いベールなど、驚くような眺めを楽しめる」と説明している。(c)AFP