【10月24日 AFP】チュニジア中部で23日、武装集団と警官隊との戦闘により、警官6人が死亡した。同国ではイスラム勢力主導の暫定政府が間もなく退陣し、数か月にわたり続く政局の行き詰まりを打開する協議を野党と開始する予定だ。

 警察筋によると、同国中部のシティブジッド(Sidi Bouzid)県で、武装勢力が潜伏していた家屋に国家警備隊(National Guard)が踏み込み、銃撃戦に発展した。医療関係者と国営TAP通信によると、警官6人が死亡。また国営テレビ報道によると、イスラム武装勢力2人が死亡した。

 一方、アリ・ラアレイエド(Ali Larayedh)首相が同日予定していた、野党との合意に基づいた暫定政権の退陣を表明する演説は、大幅に遅れた。また与野党協議も夕方の時点で開始されておらず、首都チュニス(Tunis)では反政府抗議行動が勢いを増している。(c)AFP/Antoine LAMBROSCHINI