【10月24日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)は23日、グループリーグ第3節の試合が各地で行われ、グループDのマンチェスター・シティ(Manchester City)は2-1でCSKAモスクワ(CSKA Moscow)に勝利した。

 マンチェスター・シティは、ロシアの厳しい試合環境の中で逆転勝利を収め、グループ突破へ向けて再び軌道に乗った。

 CSKAは前半32分、ロングボールを本田圭佑(Keisuke Honda)がヘディングでつなぐと、元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のゾラン・トシッチ(Zoran Tosic)が先制点を挙げた。

 しかし、シティは失点直後にセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)が同点ゴールを奪うと、前半終了間際にも再びアグエロが得点し、ハーフタイム前に勝ち越した。

 3-1で勝利したウェストハム(West Ham)戦でも2得点を挙げているアグエロは、この日も好調を継続してマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督にグループリーグ2勝目をもたらし、シティはバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とともに決勝トーナメント進出へ前進した。

 毎年のように大型補強を敢行しながら、これまで一度もグループリーグを突破できていないシティだが、この日は凍てつく寒さと劣悪なピッチコンディション、おだやかではない会場の雰囲気の中で、攻撃陣が輝きを放った。

 モスクワ(Moscow)近郊にあるスタジアムのピッチには、同地を襲った先月の豪雨による深刻なダメージがかなり残されており、CSKAはヴィクトリア・プルゼニ(Viktoria Plzen)と対戦した前節の試合を数百キロメートル離れたサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で開催しなければならなかった。

 CSKAが暫定的に使用しているキムキ・アレーナ(Khimki Arena)のピッチは、シティ戦でも使用可能との許可が下りたが、理想的な状態にはほど遠かった。また英国のTV局は、シティのヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)がスタジアムの観客から人種差別発言の標的にされていたと伝えている。

 このところロシア・プレミアリーグの試合でも5試合続けて白星から見放され、それどころか1得点も挙げることができていないCSKAにとっては、さらなる問題につながりかねない敗戦となり、チャンピオンズリーグの16強進出へ向けても厳しい戦いが続いている。(c)AFP