【10月22日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は21日、今月から運用を開始した、国民が医療保険を選んで加入できる「医療保険市場(Health Insurance Marketplace)」のウェブサイトに技術的な問題があることを認めた。一方で、自身が推し進めてきた医療保険制度改革(通称・オバマケア)全体については正常に機能していると述べ、強気の姿勢を貫いた。

 オバマ大統領は、ホワイトハウス(White House)のローズガーデン(Rose Garden)で演説し、「事実を隠したりはしない。これまでウェブサイト(の処理速度)は遅く、登録の最中で止まってしまう人も出ている」と述べ、「私はこの事態に誰よりも怒りを覚えていると言ってもよいだろう」と続けた。

 米国民と国民皆保険制度との距離をこれまででもっとも近づけたこのウェブサイトに、オバマ大統領は1期目の政治資本のほとんどを費やした。

 オバマ大統領は、ウェブサイトの不具合解決に向けあらゆる手を尽くすことを約束。国内トップレベルのコンピューターの専門家を呼んだことを明らかにした。保険登録用の無料通話回線の番号を読み上げ、登録を呼び掛けた。

 オバマ大統領はまた、これまでに2000万人以上がウェブサイトを訪れていることを強調したが、オバマ政権は、実際にどれだけの利用者がこのサイトを通じて登録を完了し、保険に加入したのかは明らかにしていない。(c)AFP/Stephen COLLINSON