【10月16日 AFP】イランの核開発問題をめぐり、同国と国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国にドイツを加えた6か国(P5+1)との協議が15日、欧州連合(EU)の主催で始まった。この中でイランは、主要国との10年に及ぶこう着状態の解消に向け「突破口」ともなり得る新提案を示し、関係各国は再開された協議の前向きな雰囲気を歓迎している。

 スイス・ジュネーブ(Geneva)で2日間の日程で始まったこの協議には、イランと米英仏露中独が参加。これにより、イランが国際社会からの経済制裁緩和と引き換えとなるウラン濃縮活動の中止を拒否したことで6か月にわたって中断していた協議が再開された。主要国は、イランが核兵器製造を企図しているという疑惑を抱いている一方、イランはこれを否定している。協議初日を終え、イラン側の関係者はAFPに対し、「協議はイランの提案の技術面に焦点を当て、多くの質問が寄せられた」と述べ、「話し合いの雰囲気は前向きで建設的だった」ことを明らかにした。

 この協議は、ハサン・ロウハニ(Hassan Rowhani)氏が8月に大統領に就任してから初めて行われた。保守派のマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)前大統領より穏健だと目されるロウハニ師は、経済制裁の解除を目指し、核開発計画の透明性を高め、国際社会との連携を図っていく意向を示している。イラン側は今回初めて英語でプレゼンテーションを行い、欧米諸国の関係者はこれを新たなムードの兆しと捉えている。(c)AFP/Jonathan FOWLER, Mohammad DAVARI