【10月16日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の欧州予選は15日、各地で試合が行われ、グループIのフランスは3-0でフィンランドに勝利した。

 フランク・リベリ(Franck Ribery)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がゴールを決めた他、フィンランドのヨーナ・トイビオ(Joona Toivio)がオウンゴールを献上し、フランスは予選グループリーグ最終戦を勝利で飾った。

 この試合で本大会への出場を直接決めることができたら奇跡に近いと言われる状況にいたフランスだが、11日の国際親善試合でオーストラリアに6-0で大勝したことで勢いを得てフィンランド戦に臨んだ。

 しかしながらグループ首位のスペインがグルジアを下したため、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督率いるフランスは予選グループ2位に終わり、11月に行われるプレーオフに回らなければいけなくなった。

「この筋書きは予想ができていた。スペインがグルジアに勝ったことは驚きではない」と同日45歳の誕生日を迎えたデシャン監督は語った。

「金曜日(11日)には6得点、今日は3得点挙げた。この事実がわれわれに自信とある程度の心の落ち着きを与えてくれるだろう」

 プレーオフでポルトガル、クロアチア、ギリシャ、ウクライナのいずれかと対戦することについて監督は、「どのチームと対戦したいというのはない。それぞれタイプの異なったチームだ。ポルトガルにはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がいるし、クロアチアは強くまとまっている。われわれはただ準備に集中しなければいけない」と話した。

 フランスは前半8分、リベリがペナルティーエリアの外から見事なシュートを決めて先制し、勢いをつけた。リベリは全力でカリ・アルキヴオ(Kari Arkivuo)のマークを突破すると、空いているスペースを突いて素早く攻め込み、クロスバーの下端にシュートを突き刺した。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部ではバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するリベリは試合後、「プレーオフで楽な試合などない。われわれはただ男らしく、できる限り最高のプレーを(プレーオフの)2試合で見せなければいけない」とコメントした。(c)AFP