【10月15日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)電子版は14日夜、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)が世界中の一般市民数億人の電子メールやインスタントメッセンジャーのアドレス帳を収集していると報じた。

 ポスト紙は、NSAによる個人情報収集活動を暴露して訴追されたエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者から提供された機密情報と情報当局高官の証言を基に、NSAがアドレス帳や「友だちリスト」などからデータを収集していると伝えた。

 プレゼンテーション用に作成されたNSAの内部資料を基にポスト紙が報じたところによると、NSAは2012年のある1日だけで、ヤフー(Yahoo)から44万4743個、ホットメール(Hotmail)から同10万5068個、フェイスブック(Facebook)から8万2857個、Gメール(Gmail)から3万3697個、その他特定されていない事業者から2万2881個のアドレス帳を取得していた。

 この数字は、典型的な日量であることが資料に記載されており、年換算すると1年あたり2億5000万個のアドレス帳を収集していることになると同紙は述べている。

 NSAは、ポスト紙の報道について事実確認をしておらず、また同組織の監視活動が合法的でプライバシー権を尊重したものであるとしている。(c)AFP