【10月15日 AFP】サッカーフランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督が、2014年W杯ブラジル大会(World Cup 2014 )の欧州予選プレーオフで、スウェーデンかポルトガルと対戦しなければいけない可能性があることを懸念していると明かした。

 グループIでは現在スペインが首位に立っており、15日のグルジアとの予選最終戦で勝ち点1さえ獲得したら本大会への出場を決めることとなる。

 一方のフランスは勝ち点3差でグループ2位につけている。デシャン監督は同日に行われるフィンランド戦での勝利を願ってはいるものの、フランスの予選突破は自力ではどうにもならないと語った。

「私はどんな試合でも、フランスが勝利するだろうという心構えを持っている」と11日のオーストラリアとの親善試合でチームを6-0の勝利に導いたデシャン監督は言う。

「しかし現実的に考えることも必要だ。現時点で、われわれはプレーオフに回らなければいけない可能性が高い。スペインはフランスの結果には関係なく自力で予選を突破することができる」

 1996年の欧州選手権(UEFA Euro)以来、メジャー大会の本戦にはすべて出場を果たしてきたフランスだが、世界ランクで後退しているため、予選プレーオフに進出してもシードを与えられない可能性が高い。

「プレーオフに残るであろうチームはすべて対戦したくない相手ばかりだ。しかしポルトガルかスウェーデンと当たった場合は特に怖い。この2チームにはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)といった素晴らしい選手がいるからだ」

 プレーオフでは、欧州予選の各組2位に入ったうちの上位8か国がブラジルでの本大会出場をかけてしのぎを削る。

 しかし仏日刊紙パリジャン(Le Parisien)が13日に報じたところによると、フランスの国民の多くは同国代表を低く評価しており、チームがW杯への出場を決めようが決めまいが興味を持っていないという。(c)AFP