【10月15日 AFP】米軍によるリビア・トリポリ(Tripoli)での軍事作戦で拘束された国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)幹部のナジ・アブドゥルハメド・ルカイ(Nazih Abdul Hamed Al-Raghie)被告(49)の身柄が前週末、米ニューヨーク(New York)に移送された。ルカイ被告は15日にニューヨークの連邦地裁に出廷する予定となっている。検察当局が14日、発表した。

 アブアナス・リビ(Abu Anas al-Libi)の名で知られ、IT専門家のルカイ被告は、1998年8月にケニアとタンザニアで起きた米大使館爆破事件を計画したとして国際指名手配され、500万ドル(約5億円)の懸賞金がかけられていた。2000年にはニューヨークの連邦地裁で被告不在のまま起訴されている。

 1998年8月7日の米大使館爆破事件では213人が死亡、約5000人が負傷した。同日、タンザニアの米大使館でも爆破事件があり、11人が死亡し70人以上が負傷している。これら事件についてはアルカイダが犯行声明を出している。(c)AFP/Jennie MATTHEW