【10月15日 AFP】ミャンマーの最大都市ヤンゴン(Yangon)の高級ホテル「トレーダーズホテル(Traders Hotel)」の客室で14日夜、爆弾によるとみられる爆発があり、室内にいた米国人女性が軽傷を負った。ミャンマーではここ数日、仕掛けられた爆弾が爆発する事件が相次ぎ、計2人が死亡している。

 地元警察はAFPに対し、客室のバスルームで爆弾が爆発したとみられると語ったが、まだ情報を収集している段階だと加えた。脚や手を負傷した女性は市内の総合病院に搬送されたが、一緒に滞在していた女性の夫と2人の子どもにけがはなかったという。

 爆発があったホテルは、ヤンゴン中心部にあり、外国人観光客やビジネスマンらが多く利用している。

 同国では11日にも、首都ネピドー(Naypyidaw)から約65キロ離れたタウングー(Taunggu)のゲストハウスで爆弾が爆発し、2人が死亡、1人が負傷した。ヤンゴンでは13日、別々の場所で2つの爆弾が爆発し、2人が負傷。14日にも同市とマンダレー(Mandalay)で計2つの爆発物が発見されている。

 これらの爆発事件についてミャンマー警察当局は、現在捜査中だとしたうえで、用いられた爆発物は全てが同じ作りだったことから、同一の組織か人物の犯行との見方を示した。

 軍政時代のミャンマーでは、国外の反体制派グループや少数民族の武装勢力の犯行とされた爆発事件は珍しくなかったが、2011年の民政移管以後ではまれ。(c)AFP /Hla Hla Htay