【10月14日 AFP】サッカーフランス代表やイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)で指揮を執ったジェラール・ウリエ(Gerard Houllier)氏が、オーストラリア代表の新指揮官探しに協力していることが13日、報じられた。

 また、後任候補にはオーストラリア人のアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)氏が急浮上している。

 オーストラリア・サッカー連盟(Football Federation AustraliaFFA)は、11日にパリ(Paris)で行われたフランスとの親善試合に0-6で敗れたことを受け、W杯まで約8か月となったこの段階で、翌日にホルガー・オジェック(Holger Osieck)監督を解任している。

 解任の直後には、2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)で同代表を決勝トーナメント進出に導いたフース・ヒディンク(Guus Hiddink)氏の復帰も取り沙汰されたが、現在ではオーストラリア・Aリーグのメルボルン・ヴィクトリー(Melbourne Victory)で監督を務め、同クラブを2度のリーグ優勝に導いたポステコグルー氏が支持を得つつある。

 ウリエ氏はヒディンク氏が退任した2006年、FFAのフランク・ローウィー(Frank Lowy)会長から、オーストラリア代表監督の就任要請を受けたこともある。デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙の13日の報道によれば、そのウリエ氏はFFAに対して今回、フランス人指揮官のアラン・ペラン(Alain Perrin)氏らを含むとされる候補者のリストを提供した。

 ウリエ氏の後を継ぎ、フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)の監督に就任したペラン氏は、2008年にはフランス代表監督の候補にも挙がったが、近年は中東を仕事場にしている。

 新指揮官の候補には様々な国の監督の名前が挙がっているものの、同紙によれば、FFAのデビット・ギャロップ(David Gallop)氏はポステコグルー氏を最も強く推し、次いで暫定監督を務めた経験のあるグラハム・アーノルド(Graham Arnold)氏と、オーストラリア人指揮官を考えているという。(c)AFP