【10月14日 AFP】サウジアラビアでは13日、イスラム教の大巡礼「ハッジ(Hajj)」が始まった。世界中から集まった約200万人のイスラム教徒は、14世紀前の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の足跡をたどり聖地メッカ(Mecca)から聖地ミナ(Mina)に移動した。

 ただ今年は、中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory SyndromeMERS)の感染拡大の影響で、巡礼者の数は減っている。サウジアラビア政府もMERSと聖モスク(Grand Mosque)の拡張工事などを理由に、国外からの巡礼者の数を例年の8割程度に制限している。

 ハッジはイスラム教の「五行」の1つで、巡礼が可能な者は人生のうちに少なくとも1度は行わなければならないとされている。ハッジは14日に最高潮を迎える。(c)AFP/Omar Hasan