【10月10日 AFP】オランダ検察当局は9日、過去8年間にインターネットのチャットルームを通じ、少女約300人にウェブカメラの前で性的行為をさせた疑いで、男(48)を逮捕し取り調べていることを明らかにした。被害者には10歳の少女も含まれていたほか、男の自宅で性的行為に及んだケースもあったという。

 検察発表によるとこの男はドイツ国境に近いクアイク(Cuijk)在住で、今年5月19日に逮捕された。地元メディアは容疑者名を「フランク R(Frank R)」と報じている。

 容疑者は多数の異なる電子メールアカウントとハンドル名を使い、少女たちと連絡を取っていたとみられる。警察は、映像資料2万6000本以上と写真14万4000枚以上、容疑者のパソコンに残されていた膨大な件数のチャット記録を押収した。

 容疑者はまた、11人の少女と実際に会い、性的な接触を持ったとされる。うち3人は容疑者の自宅で被害に遭っていた。ただ、容疑者は少女たちの画像などをインターネット上に投稿・公開してはいなかったとみられている。

 当局はこれまでに同国各地在住の10~17歳の少女65人の身元を特定し、その他の被害者についても身元の確認を進めている。

 オランダメディアの報道によれば、被害者の1人(16)の両親が9か月前、娘が容疑者と性的関係を持ったと警察に届け出ていたが、告訴には至らなかった。これについて警察幹部は、対応に誤りがあったことを認めている。(c)AFP