【10月8日 AFP】米国の首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)を本拠地とするナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のワシントン・レッドスキンズ(Washington Redskins)のチーム名について、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が、もう少し人種問題を起こさないような名前が好ましいとの意見を示したことを受け、名称変更を求める新たなキャンペーンが7日、開始された。

 キャンペーンの先頭に立っているのはカジノ経営で潤うニューヨーク(New York)州の米先住民オナイダ(Oneida)の人々。NFLのオーナーたちが首都で秋の会合を開くのに合わせて、レッドスキンズに名称変更を迫っている。

 オネイダの指導者、レイ・ハルブリッター(Ray Halbritter)氏は、ワシントンD.C.で開かれたシンポジウムで「(レッドスキンは)辞書で定義された侮辱語だ」、「ワシントンのチーム名は、我々、インディアンの人々が銃口を向けられて故郷から追い出されたときに使われていた辛い肩書きだ」と語った。

 レッドスキンという単語は英語辞典メリアム・ウェブスター(Merriam-Webster)で「通常は侮辱的」と定義され、オックスフォード(Oxford)英語辞典でも「時代遅れの侮辱語」とされており、チーム名の名称を変えるべきかどうかについては、ワシントンD.C.でここ何年も議論になってきた。

 しかし、5日に発表されたされたインタビューでオバマ大統領が、もしも私がレッドスキンズのオーナーだったら「(名称を)変更することを検討するだろう」と表明し、この問題は新たな段階を迎えた。

 だが、1999年にレッドスキンズを買収したダン・スナイダー(Dan Snyder)氏は、決して名称を変更しないと主張しており、7日にも弁護士を通じてその姿勢を再表明している。(c)AFP/Robert MACPHERSON