【10月8日 AFP】4月に死去した英国のマーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)元首相宛てのラブレターであるかのような当時閣僚の辞表が7日、公表された。サッチャー氏の「美貌、魅力、物腰」について熱心に綴られた私的な手紙だ。

 サッチャー政権で国防相を務めたジョン・ノット(John Nott)氏が83年の辞任の際に書いたもので、「首相としてのあなたの最大の成功は同僚に好かれていること。中には、あなたを愛している者もいる。ほんの少しですが!」と同氏は綴っている。

 ノット氏は「今こんなことをお話しするのは許されないことだが、あなたのことを女性として本当に素晴らしいと思っている。あなたのその美貌と魅力、物腰は男としての私をいつも魅了する」と続けた。また、「多くの問題に対して、感情的で本能的、非実用的な――全く男性的でない――方法を取っていることが、男性中心の政界であなたが成功している秘訣だ」と述べた。結びには「Love-John」と記されている。

 現在81歳のノット氏は回顧録の中でこの手紙について触れ、サッチャー元首相から返事はなかったと明かした。1983年当時のサッチャー元首相の個人的な資料は、マーガレット・サッチャー財団(Margaret Thatcher Foundation)によって公表されている。(c)AFP