【10月7日 AFP】太陽光を動力とするソーラーカーでオーストラリア大陸の砂漠地帯約3000キロを4日間かけて縦断するレース、「ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge)」が6日開幕し、出場38チームが北部ダーウィン(Darwin)のステートスクエア(State Square)から出発した。2009年、11年の同レースを制した東海大学(Tokai University)が3連覇できるかどうかに注目が集まっている。

 東海大学の「チーム東海(Team Tokai)」が参加するのは「チャレンジャー部門」。流線形のソーラーカーが出場する同レースの目玉部門だ。レース主催者はチーム東海について、前日のタイムトライアルの結果が下位だっために20位スタートとなりながらも連覇を「静かに確信している」ようだと語った。トップでスタートを切ったのは、クイーンズランド工科大学(Queensland University of Technology)の「チーム・アロー(Team Arrow)」だった。

 1987年に第1回大会が行われた同レースには今年、欧州、アジア、北米の20か国からチームが参加。日本からは東海大の他にも、複数のチームが参加している。オランダからは、2011年大会で僅差でチーム東海に敗れて2位に甘んじたチーム「Nuon Solar」が今回も参加している。

 出場するソーラーカーは、少量のエネルギー備蓄を認められているものの、大半のエネルギーを太陽光と自動車自身の動力から得ねばならない。参加チームは南部アデレード(Adelaide)のゴールに10日に到達する予定だ。(c)AFP