【10月6日 AFP】チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)米国防長官は5日、予算不成立による政府機関閉鎖で一時帰休を強いられている同省職員およそ40万人のほとんどを今週にも復職させる方針を示した。閉鎖から5日目を迎えても、行き詰まりに終止符が打たれる見通しは立っていない。

 国民の不満が高まる中、下院は、職場の閉鎖で一時休暇を強いられた数十万人の連邦政府職員に遡及して給与を支払う法案を賛成407、反対0で可決した。

 ヘーゲル国防長官によると、国防総省(Pentagon)の法律専門家らが検討した結果、この法律は軍兵士の士気、福祉、能力、即応性に関わる業務の担当職員を一時閉鎖の対象外とすることを認めているとの結論に達したという。同長官は、「このプロセスで、文民職員の一時帰休を完全に終わらせるまではいかなくても、かなり減らすことができると期待している」と述べた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、週に1度の定例のラジオ演説で、共和党議員は「茶番劇」をやめ、政府が機能し続けるよう予算案を承認するよう求めた。共和党指導部は、大統領が交渉を拒否していることこそ非難されるべきだとしている。(c)AFP/Michael Mathes, Stephen COLLINSON