【10月5日 AFP】ケニアの港湾都市モンバサ(Mombasa)で4日発生したイスラム教聖職者の殺害をきっかけに発生した暴動で、これまでに暴徒4人が死亡した。

 イスラム教聖職者イブラヒム・イスマイル(Ibrahim Ismail)師と他3人が3日夜に身元不明の武装した男たちにより車から銃撃を受けて殺害されたことを受けて、怒った人たちが通りに繰り出した。イスラム教の正午の礼拝の終了後に武装した治安部隊がモスクに近づいたところ暴動になった。

 キリスト教救世軍(Salvation Army)の教会に火がつけられたが消防が消し止めた。現地の警察署長によると24人が逮捕され、午後遅くまでには投石する若者など一部を除いてほぼ沈静化した。危機管理センターによると3人が刺されて死亡、また赤十字(Red Cross)によると銃弾が当たった別の1人が病院で死亡した。他に7人が負傷した。

 イスマイル師はイスラム過激派組織アルシャバーブ(Shebab)と関係があるとみられ、2012年8月に銃撃を受けて死亡したアブード・ロゴ・モハメド(Aboud Rogo Mohammed)師の後継者とみられていた。アルシャバーブは先月、首都ナイロビ(Nairobi)で高級ショッピングモールを襲撃し、67人が死亡する事件を起こしている。(c)AFP