【10月7日 MODE PRESS】ファッションデザイナーのリカルド・ティッシ(Ricardo Tisci)は2005年、ジョン・ガリア―ノ(John Galliano)やアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)ら歴代のデザイナーたちから後を継ぐ形で「ジバンシィ(Givenchy)」のクリエーティブ・ディレクターに就任した。しかし、当時破産寸前だった「ジバンシィ」での仕事は苦労が絶えなかったと語る。

 「最初はとてもつらかったです。社員はもう諦めていて、会社にも大幅に遅刻して来るんです。最初の3年間はそんなことが続いて非常につらかったですね。その中で私はずっと働き通しでした」

 しかし、ブランドを立て直そうと奮闘するリカルドの姿はやがて社員たちの行動を変え、「ジバンシィ」の服を大胆で革新的な方向に導いた。現在では彼は、会社を立て直した人物として称賛されている。

 リカルドはテレグラフ(The Telegraph)紙に「スタッフは私が夜中まで会社に残り、翌朝7時に出勤する姿を見て、私が会社の再建を諦めていないことに気づき始めたのです。私の姿を見た社員たちはとても親身に仕事を手伝ってくれました。私はいつも自分に、人の心をつかむ行動ができなければ何かを成し遂げることはできないと言い聞かせています」と、語っている。

 リカルドは先月29日に仏パリで「ジバンシィ」の2014年春夏コレクションを発表した。黒レザーを盛り込んだゴシック調の彼のデザインは「ジバンシィ」の歴史にインスパイアされたものだという。「黒いテーラー、それはジバンシィの代名詞とも呼べるアイテムです」と語った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS