【10月4日 AFP】イタリアの週刊誌セッテ(Sette)は4日、巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)がルネサンス期の公女、イザベラ・デステ(Isabella d'Este)を描いたとされた肖像画が、炭素年代測定によって本物であるとの鑑定結果が出た、と報じた。

 この肖像画はこれまで、既に失われていたか、そもそも描かれた事実はなかったと考えられていた。だがセッテ誌によると、あるイタリア人一家が、スイスの銀行の金庫に保管していたのが分かったという。

 大きさは高さ61センチ、幅46.5センチで、芸術のパトロンだったイザベラ・デステが描かれている。「ルーブル美術館(Louvre Museum)に展示されている有名なスケッチを、忠実に写し描いたものだ」とセッテ誌は述べたものの、「これは衝撃的な発見だが、まだ確証には欠ける」としている。

 世界的なダビンチ研究家のカルロ・ペドレッティ(Carlo Pedretti)氏は同誌に対し「すぐダビンチの作品だと分かった。特に女性の顔にそれが表れている」と語った。これまでダビンチによるものだと確認された作品の数は、有名な「モナリザ(Mona Lisa)」を含め15点のみ。(c)AFP