【10月4日 Relaxnews】9月末に閉幕した「モナコ・ヨット・ショー(Monaco Yacht Show)」で、イタリアのヨットメーカー、ベネッティ(Benetti)社が制作した「オーシャン・パラダイス(Ocean Paradise)号」が、今年の環境に最も配慮したヨットに選ばれた。モナコ・ヨット・ショーは、世界中からヨット愛好家たちが集まるモナコで開催の年次イベントだ。

 全長55メートルのオーシャン・パラダイス号には、二酸化炭素排出量を抑えるための多く技術が採用されている。これらの努力が評価されリナ・グリーン・プラス賞(Rina Green Plus prize)の授与が決まった。

 同ショーで初めて披露されたこのヨットには、排出する温室効果ガスを再吸収するシステムが搭載されており、洋上での温室効果ガス排出を抑えることができる。また、船体の表面を新開発の塗料でコーティングし、水中での摩擦抵抗を低減させて燃費の向上を実現させた。照明には次世代型LEDを装備し、最良のエネルギー効率を目指した。

 リナ・グリーン・プラス賞は、船の設計者などが集う団体「王立船舶設計協会(Royal Institution of Naval ArchitectsRINA)」が定めた基準を基に、より環境に配慮した造船を目差し設立された賞だ。(c)Relaxnews/AFPBB News