【10月4日 AFP】ディズニー番組の子役で一躍有名になり、最近では過激なパフォーマンスを重ねて「バッドガール」となった米歌手マイリー・サイラス(Miley Cyrus)が3日、アイルランドの歌手シネイド・オコナー(Sinead O'Connor)から寄せられた「最近の言動」への手厳しいアドバイスに反論した。サイラスは今月、新アルバムの発表を予定している。

 8月に開催されたMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music Awards)の授賞式で過激なパフォーマンスを披露して以来、メディアでの露出度が一段と上がったサイラス。そのようなサイラスの振るまいについてオコナーが自身のウェブサイトで苦言を呈したところ、サイラスはオコナーの精神的な問題にも触れる反論をマイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿した。

■「売春婦のような振る舞い」

 ことの始まりは米音楽誌ローリングストーン(Rolling Stone)最新号に掲載されたサイラスのインタビューだった。この中でサイラスは、新曲「レッキング・ボール(Wrecking Ball)」のミュージックビデオがオコナーの「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー(Nothing Compares 2 U)」にインスパイアされたものと述べていた。「レッキング・ボール」のビデオでは、大きなブーツ以外は何も身につけていないサイラスが、建物解体用の鉄球(レッキング・ボール)の上に乗って魅惑的な笑顔をカメラに向けている。

 このサイラスのインタビューに対し、オコナーは自身のウェブサイトでサイラスに語りかける口調で次のようにコメントした。

「新曲のビデオで、裸になってスレッジハンマー(大槌)にキスすることがかっこいいことだと、周りの人間からそう思わされたり、そう信じさせられたりしているのではないかと、本当に心配している」

「売春婦のような振る舞い(への要求)を許してしまうと、持っている輝きが鈍ってしまう。それを求めるのが音楽業界だろうと、自分自身であろうと」

「搾取されることを許すと長期的には裏目に出る。あなたのやっていることは、あなた自身、そして若い女性の誰にも力を与えるものではない」

■サイラスの反論

 このオコナーの手厳しい投稿に、サイラスが反論した。

 サイラスは、アイルランド風の挨拶とともに反論を開始した。オコナーが自身の精神的な問題に触れた過去のツイートのスクリーンショットを添付し、そして自身のフォロワーに精神科医を紹介するようつぶやいた。

 サイラスはこのほかにも、過去にステージ上で法王の写真を破った際のオコナーの写真も投稿している。オコナーはこれまで、双極性障害(躁うつ病)と診断されたことがある。(c)AFP